ソフトウェア開発のGSIが札証本則上場、創業者・工藤雅之会長(47)「安定した成長を続ける」

経済総合

 ソフトウェアシステム開発の顧客先常駐支援などを展開しているGSI(札幌本社・札幌市北区)は2023年6月27日、札幌証券取引所から有価証券上場通知書の交付を受け、本則市場に上場した。札証は、アンビシャス市場への上場が多かったが、本則市場への上場は、2000年8月の北弘電社(同・同市中央区)以来23年ぶり。今回の上場によって、札証の上場企業数は61社となり、そのうち本則市場は51社、単独は10社となる。本則・アンビシャスの単独上場は18社目。
(写真は、有価証券上場通知書の交付式。左からGSI・工藤雅之会長、小沢隆徳社長)

 GSIは、2004年札幌で創業。ソフトウェアシステム開発を顧客先で常駐支援する業務を中心的に展開、事業所を札幌、東京、大阪、福岡、仙台に設置して全国展開している。百貨店関係のオンラインストア構築、宅配ボックスのシステム、インターフォンシステム、飲食業の高齢者専用宅配システムの運営システムなどを手掛け、各拠点でメンバーをフレキシブルなチーム編成で顧客先に常駐支援するのが特徴。

 2023年3月期は36億5400万円(前期比8・1%増)、経常利益4億3500万円(同1・4%減)、純利益2億8900万円(同4・2%減)、従業員数は488人。この日、札証の小池善明理事長がGSIの小沢隆徳社長(43)に有価証券上場通知書や記念品を手渡した。小池理事長は、「北海道経済に貢献していただき、IRの強化で投資家や株主の対話を増やし企業価値を高めて、将来のステップアップの基盤整備を進めていただきたい」と話した。

 小沢社長は、「上場を機に信用度の向上、経営基盤の安定を図り、挑戦と成長を目指したい。地域経済の発展に貢献し、株主との共有価値の最大化を目指す」と挨拶した。その後、GSI代表者5人が「札証の鐘」を鳴らし、上場を祝った。GSIの公募価格は1350円、初値は1242円だった。

 GSI創業者で同社株の7割強を所有するKam International代表取締役の工藤雅之氏(GSI会長、47)は、「順調に毎年業績を伸ばしてきたので、安定した上昇をしていきたいということで本則市場を選んだ。私は、安定志向なので、急激に無理をして業績を伸ばしたいとは思っていない。自分たちのできる範囲で成長することを着実にやっていき、東証スタンダード市場を目指したい」と語った。なお、工藤氏の実父や親戚は北海道拓殖銀行勤めが多く、自らも道産子という。

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