ゼンショーホールディングス(本社・東京都港区)の子会社ビッグボーイジャパン(同・同)が、北海道だけで展開しているファミリーレストラン「ヴィクトリアステーション」。その「旭川神楽店」(旭川市神楽4条5丁目1)が、2023年5月28日で閉店した。これによって、「ヴィクトリアステーション」は全道28店舗になり、旭川市内ではかつての4店舗が「旭川四条通店」(4条通22)の1店舗のみになった。(写真は、5月28日に閉店した「ヴィクトリアステーション旭川神楽店」)
「ヴィクトリアステーション」は、北海道発祥の地場ファミリーレストランだったが、ダイエー系列を経て、現在は「すき家」や「はま寿司」、「ジョリーパスタ」で知られるゼンショーホールディングスの子会社、ビッグボーイジャパンが運営している。
道内最強のファミレスとして、全道各地で親しまれてきたが、店舗老朽化や競合が激しくなるなどして、5年ほど前から閉店が増え始めた。2018年には全道で42店舗があったが、直近の2023年3月26日に閉店した「清田店」(札幌市清田区真栄1条2丁目13-1)で30店舗台を割り込み、29店舗になっていた。今回、「旭川神楽店」が閉店したことで28店舗となり、2018年比では3割強の店舗が消えた。
旭川市内には、かつて4店舗あったが、2021年1月17日に「旭川忠和店」(忠和5条8丁目)、同年10月17日に「旭川末広店」(末広1条7丁目1-28)が閉店しており、今回の「旭川神楽店」の閉店によって1店舗に減少する。営業店舗は、札幌市9店舗、北見市2店舗のほか、旭川、稚内、名寄、岩見沢、帯広、小樽、千歳、函館、滝川、苫小牧、北斗、室蘭、網走、石狩、釧路郡釧路町、河東郡音更町、日高郡新ひだか町に各1店舗になった。入りやすく手ごろな価格で庶民的な「ヴィクトリアステーション」は、欠かせない店舗として今も存在感がある。幅広い年齢層、あらゆる職業人を受け入れる店舗空間は貴重。日常感に溢れた店舗の閉店は、一つの時代の終わりを示している。
※2023年5月29日記事一部修正しました。店舗数は変わりませんが、名寄市が抜けておりました。お詫びいたしたします。