ゼンショーホールディングス(本社・東京都港区)の子会社ビッグボーイジャパン(同・同)が、北海道だけで展開しているファミリーレストラン「ヴィクトリアステーション」。その「ヴィクトリアステーション」に、これまでの閉店モードを払拭するような新たな動きが始まっている。札幌市内の2店舗をリニューアル、新しい「ヴィクトリアステーション」を訴求しようとしているからだ。(写真は、リニューアル工事を行っている「ヴィクトリアステーション発寒店」)
(写真は、6月13日からリニューアル工事に入っている「ヴィクトリアステーション北5条店」)

「ヴィクトリアステーション」は、北海道発祥の地場ファミリーレストランだったが、現在の運営会社になって以降、5年ほど前から店舗老朽化などによって閉店が目立つようになった。2023年に入ってからも、3月26日に「清田店」(札幌市清田区)、5月28日に「旭川神楽店」(旭川市)が閉店。店舗数は、2018年の42店舗から28店舗へと14店舗減少している。

 こうした中、札幌市内の2店舗が相次いでリニューアル工事に入った。「発寒店」(札幌市西区発寒13条2丁目1)は、5月18日から一時休業してリニューアル工事を行っており、工事は6月28日まで続いて翌29日にリニューアルオープンする。また、「北5条店」(同市中央区北5条西22丁目1-1)は、6月13日から一時休業に入っており、7月26日まで工事を続けて翌27日にリニューアルオープンする予定。いずれも40日以上の一時休業で、リニューアル工事としては異例の長さ。

 リニューアル工事が先行している「発寒店」は、外壁や店舗看板も一新され、既に「直火グリルレストラン VICTORIA」の文字が踊る。「VICTORIA」の「O」には、デザイン性を持たせるなど、これまでの「ヴィクトリア」のイメージとは大きく異なる新規性が醸し出されている。

 また、「季節のサラダバー」、「季節のジェラートバー」といった看板も設置されている。「発寒店」を見る限り、これまでの閉店モードは吹き飛び、新たなチャレンジを予感させるような店づくりとなっている。閉店イメージを払拭した「ヴィクトリアステーション」の反転攻勢が始まりそう。


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