「札東映劇」、68年間の営業に終止符

経済総合

 札幌市東区北10条東8丁目2-1の通称ななめ通り(道道花畔札幌線)沿いにある「札東映劇」が、2023年3月31日に閉館した。開業から68年の老舗映画劇場が、静かに幕を閉じた。(写真は、2023年3月31日で閉館した「札東映劇」)

「札東映劇」は、68年前に開業した老舗映画館。ななめ通り沿いにある黄色い建物が象徴的な映画館だった。現在の建物は、1980年代に建てられたもようで、成人映画専門の映画館だった。2022年12月中旬から一時閉館していたが、再開せず完全閉館となった。

 建物の出入り口には、手書きの『閉館のお知らせ』が掲げられている。そこには、《営業再開に向けて進めて参りましたが、諸般の事情により、閉館させて頂きます。長年ご来館頂いたお客様の皆様方には大変感謝申し上げます》と書かれている。

 周辺には、市営住宅光星団地が立ち並んでいるが、当時の区画整理により生まれた光星改良店舗が、付近に6棟建っており、そのうちの一つは「ニュー札東ビル」と名付けられて、飲食店が営業している。「札東映劇」は、「ニュー札東ビル」、「ほまれ会館」と並んで建っている。土地は「札東映劇」の運営会社、札東映画劇場(札幌市東区)が所有している。本サイトは、閉館の理由などを聞くため、同社の秋山綱司代表取締役に接触を試みたが、病気療養中で話を聞くことができなかった。

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