札幌の老舗手作りサンドイッチ専門店「サンドイッチ工房サンドリア(Sandria)」を展開するサンドリア札幌(本社・札幌市中央区)は、3月1日(水)からJR札幌駅西口コンコースに自動販売機を設置、通勤客などが手軽に買えるようにする。価格は店頭価格と同じに設定する。サンドリア札幌が自販機を設置するのは初めて。(写真は、サンドリア札幌の津田哲平社長=2021年10月の「屯田店」オープン時)
(写真は、サンドリアのサンドイッチ)
1978年に創業したサンドリア札幌の経営を、2018年4月に承継した津田哲平社長は、コロナ禍の中、販売が厳しくなった中でも、2021年10月に創業43年目にして2店舗目となる「屯田店」(札幌市北区)を出店するなど、積極策を展開してきた。自販機でのサンドイッチ販売は数年前から検討していたが、最適な設置場所が見つからず、コロナ禍で一時棚上げしていた。
今年に入って、コロナ禍も落ち着きを見せ始めてきたことから、再度、自販機設置場所を検討。今回、JR北海道フレッシュキヨスク(本社・札幌市中央区)と連携してJR札幌駅西口のコンコースに自販機を設置することになり、3月1日から販売を開始する。
津田社長は、「本店のある中央区の東屯田通や屯田店のある北区屯田は必ずしも立地条件が良いわけではなく、お客さまから『時間がなくて買いに行けない』という話もよく耳にしていました。利便性のある場所で販売できないかと考えていた中、今回、JR北海道フレッシュキヨスクと連携することができ、駅コンコースへの出店が可能になりました」と話す。
自販機設置に当たり、「自分たちで管理する」(津田社長)ことを念頭に、作りたてのサンドイッチを販売時間(6時~24時を予定)内に適時投入、一定時間が過ぎたものは回収するなどして品質を保てるようにするという。販売するサンドイッチの種類は20種類で、最大で180個が入るようになっている。自販機は、北海道コカ・コーラボトリング(本社・札幌市清田区)の協力を得て開発した。
サンドリア札幌では、原材料費や諸物価高騰を受け、昨年9月に20円~30円の値上げを行ったが、客数には影響が出ていないという。自販機設置で買い求めやすい環境を創出、実店舗への誘客も行いたい考え。同社では、自販機設置を記念して新たにエコバッグも税込み200円で新発売する。
(画像は、自販機の設置場所)
(写真は、新発売するエコバッグ)