札幌駅前通の越山ビル、札幌フコク生命駅通前ビル、札幌ビルディングの建て替えによる一体ビル建設は、清水建設と伊藤組土建がJVで担当することになった。3月末に基本設計を終え、3ビルの解体作業は来春から始まり一体化した新ビルの竣工は2016年度になりそうだ。(写真は、2月末で路面店の「アインズ&トルペ札幌店」が閉店する越山ビル)
札幌市中央区北2西3にある越山ビル、隣接する札幌フコク生命駅前通ビル、その東側にある札幌ビルディングはすでにテナントの一部が立ち退きを始めている。
昨年11月には、札幌ビルディング1階の北星信用金庫札幌支店が移転、今年2月末には越山ビル1階のドラッグストア「アインズ&トルペ札幌店」も閉店することになっている。
「アインズ&トルペ札幌店」との契約は3月末までで、4月以降は駅前通の賑わい創出を目的に札幌市の関連施設が入居する予定。ただ、取り壊しの予定があるため1年間の期間限定となる。
地権者は、越山ビルを所有する越山ビルディングズと札幌フコク生命駅前通ビルと札幌ビルディングを所有するフコク生命の2社。持ち分比率は越山ビルディングズが3分の1、フコク生命が3分の2。
一体化した新ビル建設は、清水建設と伊藤組土建がJVを組む。伊藤組土建の子会社、伊藤組は2年前まで札幌ビルディングを所有していたが、その後フコク生命に売却している。
清水・伊藤組土建のJVは3月末までに基本設計を終える予定だが、新ビルは札幌駅前通地下歩行空間と直結し地下1階、地上12~3階で延床面積は約1万7000㎡になりそう。商業施設やオフィスを誘致する。
解体作業は来春から始まり、新ビル竣工は2016年度になりそうだ。