円安倒産とされ、民事再生手続中の日本法人ホテルショコラ(本社・東京都渋谷区)は、12月30日(金)に「札幌ステラプレイス店」(札幌市中央区、札幌ステラプレイスセンター4F)を閉店する。オープンから2年で営業終了を余儀なくされた。(写真は、12月30日に閉店する「ホテルショコラ札幌ステラプレイス店」)

 ホテルショコラは、イギリス本社の日本法人として2018年7月設立。同年11月に1号店を出店し、店舗網を拡大してきたが、急速な出店に伴う資金繰りの悪化と円安による商品輸入価格の上昇が重なり、今年8月に東京地裁に民事再生法の適用を新生、同手続きの開始決定を受けた。負債総額は約51億円。

 民事再生法適用申請時は、全国で33店舗を展開していたが、現在は27店舗で既に6店舗を閉店。さらに「札幌ステラプレイス店」など6店舗を閉店する。

「札幌ステラプレイス店」は、2020年11月13日にオープン。豊富なチョコレートを揃え、カカオを使ったビューティーブランド「Rabot(ラボ)1745」、ショコラドリンク、アイスクリームなどを提供してきた。ホテルショコラがカリブ海に所有するカカオ農園「ラボエステート」のオーガニックな雰囲気を表現したのがストアコンセプトで、札幌産のレンガ、木材を使用している。

「札幌ステラプレイス店」は年内に閉店するが、2023年1月9日には「新潟南店」(新潟市江南区)、「各務原店」(岐阜県各務原市)、翌10日には「成田店」(成田市)、「幕張新都心店」(千葉市美浜区)、「りんくう泉南市」(大阪府泉南市)が閉店する。一連の閉店によって、店舗数は21店舗になる。

 なお、ホテルショコラは、夕張郡長沼町の町有地に工場建設を予定していたが、こちらの計画も民事再生手続きの開始決定を受け、白紙になっている。    


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