きのとや、Kコンフェクト、COC、ユートピアアグリカルチャーからなる「きのとやグループ」は10月3日、各事業会社の持ち株会社となる北海道コンフェクトグループ(本社・札幌市中央区)を設立したと発表した。設立日は、2022年9月16日、代表取締役にはCOCの長沼真太郎代表取締役が就任、会長にはきのとやの長沼昭夫会長が就任した。(写真は、きのとやの旗艦店である白石本店)

 1983年創業のきのとやは、洋菓子(生ケーキ)の製造・販売を主体に事業を展開、国内初となるケーキの宅配サービスや北海道産の原材料を活用した商品などで消費者の支持を得てきた。最近では、KコンフェクトやCOCといったグループ会社による「SNOWS」、「チーズワンダー」といったブランド開発が進んでいるほか、ユートピアアグリカルチャーが放牧酪農を行う牧場経営を手掛けるなど、業務領域や生産規模が急速に拡大している。

 そうした中、きのとやが来年創業40年を迎える節目の年であることから、持ち株会社北海道コンフェクトグループを設立してグループ全体の経営管理を一元化、グループ経営の強化を図ることにした。持ち株会社の代表取締役に就任した長沼真太郎氏は、「グループ体制を強化することによってグループの強みを生かしながら、お土産ブランドからプレミアムギフト、オンラインブランドまで多岐にわたるブランドのポートフォリオを強化していきたい」とコメントしている。

 また、COCは業務提携している千秋庵製菓の株式の過半数を取得。千秋庵製菓は北海道コンフェクトグループに入り、庭山修子社長が退任、2021年に副社長に就任していた中西克彦氏(36)が新社長に就任した(9月30日付)。


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