高級食パン「ベーカリー・ワンカラット」9月11日終了、「函館五稜郭店」は継続

経済総合

 札幌市南区石山1条7丁目7-7の石山通沿いにある食パン専門店「ベーカリー・ワンカラット」が、9月11日(日)で営業を終了する。オープンから3年半、ブーランジェ(パン職人)の事情もあって閉店を選択した。FC(フランチャイズ)店舗の函館五稜郭店(函館市本町29-26)は、運営を継続する。(写真は、9月11日で閉店する札幌市南区石山1条7丁目の「ベーカリー・ワンカラット」)

「ベーカリー・ワンカラット」は、低温長時間発酵と長時間焼成よって生で食べても美味しく食パンが人気の店。トーストにすると外はカリカリ、中はしっとりした「ふわぷり」感が特徴。小麦粉は100%北海道産を利用し、その小麦粉の特徴を生かすため一度作った生地に差し水を入れ、しっとりした内層の生地を作っている。このため皮はより薄く、パリパリしたクリスピーな食感になる。さらに根釧産生クリームや十勝産のクリームチーズ、自家製ヨーグルト種を使うことによって香り豊かで滑らかな食感も実現できるとしている。
 1斤の食パンがメイン商品で、価格は1000円(税込み)。フランスパンや塩パン、コーンパン、クロワッサン、アップルパイなども作っていた。店内の内装にもこだわり、パンを立てかけてライトアップするなど視覚的にも美味しさをアピールしていた。ブーランジェは、道内のパン製造販売大手で部長職を務めたベテラン。

 高級食パンブームに乗って、同店舗も人気を集めたが、近隣に競合店が出現したことに加え、ブーランジェの事業により営業継続が困難になり、9月11日での閉店を決めた。店舗は、就労継続支援B型事業所として、障がいのある人が働くパン屋「つるのぱんや」が移転して利用、パン店舗は継続する。なお、2022年2月1日にオープンした「函館五稜郭店」は営業を続ける。

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