食パン専門店の「ベーカリー・ワンカラット」(札幌市南区石山1条7丁目7ー7)が明日29日(金)午前10時にオープンする。「美味しさと希少価値」をコンセプトに道産素材を使って焼き上げる食パンがメイン商品で、フランスパンやクロワッサン、塩パンなども販売する。

 店内は、写真のようにパンがオブジェのように照明を浴びて立てかけられており、店名のワンカラットに因んだ空間演出が施されている。社長でベーカリーシェフの佐賀時始さん(58)は札幌生まれでこの道35年のベテラン。道内大手の菓子・パン製造販売のパン部長を務めた後、パンのプロデューサーとして名古屋市内で「北海道香熟パン極み」の立ち上げに協力。同店を軌道に乗せて今回、出身地札幌で「ワンカラット」を創業することになった。

 佐賀さんは、もともとパン嫌いだったが、美味しいパンを食べたい一心でパン職人になり試行錯誤を繰り返した。企業のパン部長に上り詰めたが、企業の中では理想のパン作りができないと退社。材料を選び抜き、その素材を生かす焼成方法を見つけ出した。

 こうして生まれたパンは、生地が美味しくてしっとり、ふんわりしており、生で食べても耳まで美味しく、トーストにした時には外はカリカリで中はぷりっとした食感になる。材料の小麦粉は、道産の「ゆめちから」などを使用、根釧産の生クリームや十勝産濃厚クリームチーズ、自家製ヨーグルト種、甜菜糖などを使って香り豊かで滑らかな食感も持たせている。

 1斤の食パンがメイン商品で価格は1000円(税込み)。その他フランスパン各種が100円(同)から、塩パンが120円(同)、コーンパン110円(同)、クロワッサン200円(同)、アップルパイ330円(同)など18種類を用意する。

 パン製造は佐賀さんともう1人で担当、食パンは1日120本を焼き上げる予定。佐賀さんは、「他の専門店の食パンと食べ比べれば、違いはすぐにわかります。是非本物の美味しさを味わってほしいですね」と話している。
 営業時間は午前10時から午後6時、火曜定休。☎011・206・9154 駐車台数は10台分ある。
(写真は、明日29日午前10時にオープンする「ベーカリー・ワンカラット」)


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