札幌市南区の石山通沿いに高級食パン専門店「ベーカリー・ワンカラット」が3月29日(金)午前10時にオープンする。角食パンを中心にフランスパンなど10種類程度の高級パンを手掛ける。札幌市内では、高級食パン専門店が相次いで出店しており、競争が一段と激しくなりそうだ。(写真は、3月29日オープンに向け準備が進む「ベーカリー・ワンカラット」)

「ベーカリー・ワンカラット」は、南区石山1条7丁目7ー7に立地。昨年まで「阿部内科クリニック」があった建物を改装して展開する。同店が手掛ける食パンは、低温長時間発酵と長時間焼成よって生で食べても美味しく、トーストにすると外はカリカリ、中はしっとりした「ふわぷり」感が特徴。

 小麦粉は100%北海道産を利用、その小麦粉の特徴を生かすため一度作った生地に差し水を入れてしっとりした内層の生地を作っている。このため皮はより薄くパリパリしたクリスピーな食感になる。さらに根釧産生クリームや十勝産のクリームチーズ、自家製ヨーグルト種を使うことによって香り豊かで滑らかな食感も実現できるとしている。

 店内の内装にもこだわり、パンを立てかけてライトアップするなど視覚的にも美味しさをアピールするようにする。ブーランジェ(パン職人)は、道内のパン製造販売大手で部長職を務めた佐賀時始氏。

 札幌市内では、高級食パン専門店の出店が続いている。2017年9月に「乃が美はなれ札幌店」(中央区南2西27)、今年1月には「乃木坂な妻たち」(中央区北6西16)が出店、人気を集めている。「ベーカリー・ワンカラット」の参入で高級食パンの味と価格を巡る競争が過熱しそうだ。


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