5月29日で閉館した札幌・大通地区の商業施設「IKEUCHI ZONE」(札幌市中央区南1条西2丁目)に入っていたファストファッションブランド「ZARA」の「札幌店」は、今後も現店舗で営業を続ける。(写真は、運営を継続している「ZARA札幌店」)
「IKEUCHI ZONE」は現在、「IKEUCHI GATE」ビルを建て替え中の丸ヨ池内(本社・札幌市中央区)が「三越札幌アルタ」を承継して、2011年4月から運営していた商業施設。建物を所有しているのは、貸しビル業の札幌アルト(同・同)で、賃借していたのは札幌丸井三越(同・同)、丸ヨ池内に転貸借していた。
「ZARA」は、この「IKEUCHI ZONE」の地下1階から地上2階まで3フロアを使って営業。丸ヨ池内は、札幌丸井三越との転貸借期間が終了するとして、今年5月29日に「IKEUCHI ZONE」の営業を終了した。テナントの多くが閉店した中で、「ZARA」は運営を継続している。建物所有者の札幌アルトによると、札幌丸井三越との賃借期間は今年8月末で終了し、来年度から新たな道内商業施設運営業者に1棟貸しをする予定。「ZARA」は8月以降、ビル運営事業者が変わっても営業を続ける見通し。
旧「IKEUCHI ZONE」の正式ビル名は「札幌アルタビル」で、2002年8月に竣工。設計は三菱地所設計(本社・東京都千代田区)、施工は竹中工務店(同・大阪市中央区)。敷地面積は約386坪(1275・24㎡)、鉄骨鉄筋コンクリート造、地下2階、地上8階建て、延べ床面積は約3660坪(1万2079・67㎡)。なお、札幌アルトは、昭和29年に竣工した旧羽幌炭砿鉄道本社ビルだった大五ビル(中央区大通西5丁目)なども所有運営している。