閉店、解体された2つのファミリーレストラン「ヴィクトリアステーション」跡地で、新たな建物の建設が始まる。長く親しまれてきたファミレスから一方は賃貸マンションと飲食店の複合建物に、もう一方は新たな店舗へと生まれ変わる。(写真は、「ヴィクトリアステーション手稲東店」跡地)
(写真は、「ヴィクトリアステーション西岡店」跡地)
賃貸マンションと飲食店の複合建物の建設が始まるのは、札幌市西区西町北11丁目1-1の「ヴィクトリアステーション手稲東店」跡地。同店は40年近くにわたって営業を続けてきた店舗だったが、2021年4月25日に閉店。その後、建物は解体され、昨年夏には更地になっていた。
新しい建物を建設するのは、不動産総合デベロッパーのサムティ(大阪本社・大阪市淀川区、東京本社・東京都千代田区)。敷地面積約413坪(1365・40㎡)のうち、建築面積として約225坪(745・65㎡)を利用して鉄筋コンクリート造、地下1階、地上5階建ての建物を建設する。戸数は60戸、延べ床面積は約1032坪(3406・33㎡)、建物の高さは14・951m。着工は2022年4月1日頃。設計、監理は有限会社エー・トランスデザインワークス(札幌市中央区)、施工はエイビーシー建設(同市豊平区)。
新たな店舗の建設が始まるのは、札幌市豊平区西岡2条8丁目1-32の「ヴィクトリアステーション西岡店」跡地。こちらの店舗も長く営業を続け、市民生活に溶け込んだファミレスだった。閉店したのは2022年2月27日。解体工事は3月に入ってから始まり、同月下旬には更地に戻った。
新たな店舗について現時点では不詳だが、建築主は有限会社西輝商事(札幌市豊平区)、設計は一級建築士事務所ヤブシタ総合設計(同市中央区)、施工は太平ホーム北海道(本社・同市西区)。こちらの工期は2022年4月4日から同年7月29日まで。30年、40年と続いてきた「ヴィクトリアステーション」の歴史を沁み込ませた土地は、新たな建物とともに新しい歴史を刻んでいく。