商業施設の企画、開発、設計のランドブレイン(本社・札幌市中央区)は、新規事業としてキッチンカー事業を始める。開発に関わった商業施設などの敷地内にキッチンカーを停め、コロッケなど食品を販売する。デジタルサイネージも装備して、商業施設の情報や近隣飲食店などのPRを行う。(写真は、制作中のランドブレインのキッチンカー)
ランドブレインは、道内外のホームセンターや食品スーパー、ドラッグストア、パチンコホールなど商業施設、医療施設などの企画、開発、設計を手掛けてきた。こうした商業施設の販売促進や地域の賑わいづくりに貢献できるとして、キッチンカー事業が浮上。仙台市内のホームセンターで実際にキッチンカーを使って4ヵ月間のトライアルを実施、事業の可能性があると判断、本格的に取り組むことにした。
キッチンカーの架装などを手掛ける北新化工有限会社ケータリング事業部(本社・札幌市白石区)に車両制作を依頼、12月末には納車の見通しだ。軽トラックに冷蔵庫、冷凍庫、フライヤーなど諸設備を設置するほか、ボディー左側に55インチの縦型デジタルサイネージを装備する。塗装は、ランドブレインのコーポレートカラーであるネイビー色を使う。
2022年1月から、本格的にキッチンカー事業を開始する。第一弾として販売するのは、サンマルコ食品(本社・札幌市厚別区)が東京・渋谷に出店しているコロッケ専門店「COROMORE」(コロモア)のコロッケ約20種類。この商品は、同店のみで販売しており、ランドブレインのキッチンカーが初めて道内で販売する。停留する商業施設のポイントカード会員には、コロッケを1個サービスするなど施設と連動した取り組みを行う。
また、デジタルサイネージでは、商業施設のPR動画を流したり、地域の飲食店などの動画も組み込む。1号車が軌道に乗れば、デジタルサイネージを48インチの横型とすることで、走行中もコンテンツを流せるようなサービスも検討する。