マチの新陳代謝の実相を伝えるシリーズ『札幌の今、解体ノート』。札幌市内の建物の解体を土地の記憶とともに紹介するコーナーだが、解体後、その土地がどうなったかも知りたいもの。そこで、『札幌の今、解体ノート』で紹介した現場を巡り、その土地がどう活用されているかを、『解体、その後』と題して紹介する。4回目は札幌市西区八軒4条西1丁目の「ツルハドラッグ八軒4条店」跡地。(写真は、仮称「ツルハドラッグ八軒4条店」の建設現場)
地下鉄琴似駅とJR琴似駅を通って「つどーむ」近くまで伸びる琴似・栄町通。地下鉄琴似駅近くから新川通の交差点までは、常時クルマが数珠つなぎになる。渋滞になっていても、ゆっくりとクルマは流れ、さほど運転者のストレスにはならない。その通り沿いの八軒4条西1丁目付近で、「ツルハドラッグ八軒4条店」の解体工事が行われていたのは6月。7月末になると建物は解体されて更地になった。
その後、休む間もなく土地の掘削作業が行われ、新たな建物の建設が進み始めている。新しい建物は、「ツルハドラッグ八軒4条店」(仮称)。「ツルハドラッグ」の跡には、「ツルハドラッグ」が建つことになった。
建物の建築主は、北海道銀行(本店・札幌市中央区)系のリース会社、北海道リース(本社・同)、設計はアラシキ建築設計事務所(札幌市中央区)、施工はエスデー建設(本社・旭川市)。工期は2021年8月10日から同年11月30日まで。
ツルハ(同・札幌市東区)が展開する「ツルハドラッグ」は、琴似栄町通沿いに集積している。地下鉄琴似駅近くの「琴似中央店」、JR琴似駅近くの「琴似駅東口店」、そして「八軒4条店」だった。「八軒4条店」の跡に再び「八軒4条店」が建つことで、この界隈の「ツルハ銀座」は続くことになりそう。