手作りサンドイッチを24時間販売しているサンドイッチ工房「サンドリア」を展開しているサンドリア札幌(本社・札幌市中央区)が、2021年10月1日(金)に2店舗となる「屯田店」(同市北区屯田6条4丁目)をオープンさせる。1978年の創業から「本店」(南8条西9丁目758-14)のみの営業を続けてきた同社だったが、43年目にして初めて2号店を出店する。(写真は、2021年10月1日オープンに向けて工事が進んでいる「サンドリア屯田店」)
2店舗目の出店を決めたのは、2018年4月にサンドリア札幌の経営を承継した津田哲平社長。札幌生まれの津田さんは、和食店や居酒屋などで料理人として働いてきたが、サンドリアの創業者と縁戚だったことから、15年4月に取締役としてサンドリア入り、3年後に経営を担うようになった。「創業者は、店舗が軌道に乗るまでに30年近く苦労してきたので、店を増やそうにも増やせなかった。その思いを受け止め、基盤を引き継ぎ、成長発展させるのが私の役目と考えています。『屯田店』は、当社が次のステップを踏むための大事な店舗になります」と津田さん。
「本店」は、「東屯田通り」にあることから、「屯田」にこだわって出店先を探していたこともあるが、屯田6条4丁目の「焼肉バイキング ウエスタン札幌屯田店」跡を出店先に決めたのは、店舗前を走る新琴似通の交通量の多さだった。もちろん、札幌市北区や石狩市の人たちに、「サンドリア」を知ってもらいたいという思いもあった。
賃借する建物は、2階建て、延べ床面積は約200坪。1階が店舗と工場、2階は事務室や休憩室として利用する。「本店の工場兼売店では、16歳から75歳まで約50人が働いています。女性が8割を占めていますが、彼女たちの活躍の場を広げるには2号店を出店して成長していくことが不可欠と判断したからです。『屯田店』は20人でスタート、将来的にはここで作ったサンドイッチを直営販売する店舗を2店舗出店したい」と津田さんは話す。
「サンドリア」は、元々日糧製パンがFC(フランチャイズ)展開していた「サンドーレ」の店舗だった。その後、日糧製パンがFC展開を縮小することになって創業者が独立、名前を「サンドリア」に変更、サンドイッチ専門店として営業を開始した。今でも、日糧製パンとの繋がりは深く、特注の食パンを作ってもらっているという。
オープン日は、1ヵ月半後だが、「令和3年10月1日を予定しています。こじつけですが、3・10・1なので『サン・ド・イッチ』と語呂が合いますから。最初は朝から午後9時頃までの営業にしますが、運営が軌道に乗ってきた段階で24時間、年中無休に切り替えたいと思います」と津田さん。
店舗は、「セブンーイレブン札幌屯田6条店」と「すき家札幌屯田店」に挟まれている。両店舗は24時間営業のため、早いうちに仲間入りしたい考えだ。現在は、サンドイッチ専門店だが、「屯田店」では新たなパン作りにも挑戦していく考え。