恵庭市戸磯の恵庭テクノパーク内で明治(本社・東京都中央区)の牛乳生産工場の建設が始まっている。同パーク内での大型工場建設は久しぶりで、大型クレーンも登場、建設現場の活気が同パーク内の一角を包んでいる。(写真は、恵庭テクノパーク内で建設工事が始まった明治の新工場)

 恵庭市には6つの工業団地があるが、恵庭テクノパークは分譲面積89・1haで戸磯・恵南工業団地の130・8haに次ぐ広さ。6つの工業団地のうちで、2019年5月から分譲開始した戸磯南工業団地(11・2ha)を除き完売しているのも市の工業団地の特長。

 明治が牛乳生産工場を建設するのは、恵庭テクノパークの北側に位置する戸磯47番15。同パーク内で最も大きいレンゴー恵庭工場の近く。明治は、ここで既存の札幌工場(札幌市白石区)と旭川工場(旭川市)を集約再編する新工場の建設を始めた。建物の延べ床面積約は、5151坪(約1万7000㎡)、年間約7万kの牛乳を生産できるようにする。総投資額は約120億円に及ぶ。

 新工場では、再生可能エネルギーを活用するため太陽光パネルを設置、電気と熱を同時に発生させてエネルギー効率を高めるコージェネレーションシステムも導入して省エネルギー化を図る。また、CO2排出量を既存2工場の合算比で40%削減する。さらに、再利用や節水で水の使用量も既存2工場の合算比で40%削減する。

 建物の設計、監理は日建設計(本店・東京都千代田区)の廣重拓司氏、施工は奥村組(本社・大阪市阿倍野区)札幌支店(札幌市中央区)。機械設備は高砂熱学工業(本社・東京都新宿区)札幌支店(札幌市中央区)、電気設備は関電工(本社・東京都港区)北海道支店(札幌市中央区)。工期は、建物が20年11月から22年5月まで、電気設備と機械設備は、21年3月から22年3月まで。新工場建設に合わせて、「札幌工場」は既に昨年12月に生産を停止、「旭川工場」も23年3月で生産を停止する。



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