明治(本社・東京都中央区)は、北海道で牛乳を生産する市乳新工場を恵庭市に建設する。既存の札幌工場と旭川工場を集約再編するもので、新工場の稼働により2工場は閉鎖する。(写真は、明治が恵庭市に建設する新工場の完成イメージ図)

 新工場は、恵庭市戸磯47番15の恵庭テクノパーク内に建設する。延べ床面積約5151坪(約1万7000㎡)で、牛乳を年間約7万kl生産できるプラントを建設する。総投資額は約120億円。

 明治は現在、北海道に「旭川工場」(旭川市)、「札幌工場」(札幌市白石区)、「十勝工場」(河西郡芽室町)、「西春別工場」(野付郡別海町)、「本別工場」(中川郡本別町)、「稚内工場」(稚内市)の6工場を有し、そのうち牛乳を生産する市乳工場は「旭川工場」と「札幌工場」。2工場の建物や設備の老朽化が進行しているため、恵庭市に新工場を建設、市乳生産の再編合理化を進めることにした。2021年3月に着工し、22年6月より順次生産を開始する。国内最大の生乳生産基盤のある北海道で、牛乳生産体制を強化することで競争力強化を図る。

 新工場は、再生可能エネルギー活用のため太陽光パネルの設置と、電気と熱を同時に発生させてエネルギー効率を高めることができるコージェネレーションシステムを導入、省エネルギーとCO2排出量を既存2工場の合算比で40%削減する。また、再利用や節水の徹底で水使用量を既存2工場の合算比で40%削減する。

 新工場建設に伴い、「札幌工場」は20年12月に生産を中止、「旭川工場」は23年3月に生産を中止する。「札幌工場」は、白石区東札幌1条3丁目5ー50にあり、市街地で利便性が高いため売却の方向。「旭川工場」は、永山北1条7丁目29にあり跡地利用は未定。



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