釧路市と釧路郡釧路町の境界付近が、尖ったパン専門店の集積地になりつつある。4月17日の「あの人はナルシスト」に続き、きょう24日には「純生食パンHARE/PAN(ハレパン)」がオープン。さらに高級食パン専門店「銀座に志かわ」も近く出店する。「イオン釧路店」を囲むパン専門店のトライアングルゾーンが出現する。(写真は、17日にオープンした「あの人はナルシスト」)
(写真は、オープン前の「HARE/PAN(ハレパン)釧路店」)

 釧路町木場2丁目1ー12にある「あの人はナルシスト」は、全国で300店舗以上の高級食パン専門店開業を支援してきたベーカリープロデューサー、岸本拓也さんが社長を務めるジャパンベーカリーマーケティング(本社・横浜市青葉区)の直営店。岸本さんは、横浜・大倉山でパン専門店を運営しているが、直営店は札幌・狸小路商店街にある「カレーパンだ。」に続き3店舗目。
「パン屋で街を元気に」がモットーの岸本さんらしく、「あの人はナルシスト」は、見て食べて楽しくなる「食のエンターテイメントベーカリー」と位置付けている。パンやピザ、おにぎり、焼き菓子など約60種類の商品をラインナップ、ワクワクする商品と出合える店づくりを進めている。

 きょう24日、釧路町曙1丁目2ー10にオープンしたのは、T.H.S(本社・埼玉県越谷市)が展開する高級食パン専門店「純生食パンHARE/PAN(ハレパン)」の北海道3店舗目となる「釧路店」。運営するのは注文住宅や注文家具などを手掛けているウッディークラフト(本社・標津郡中標津町)。ウッディークラフトのインテリアショップと併設して「HARE/PAN」の店舗がオープンした。
「HARE/PAN」は、「純生食パン」1種類だけを扱う高級食パン専門店。オリジナルブレンドの小麦粉や北海道産生クリームを使い、バターやマーガリンも厳選して吟味、さらにハチミツを加えて焼くことによって、ふわっとした食感と甘みが口の中に広がるのが特長。

(写真は、「銀座に志かわ釧路店」の出店予定店舗)

 高級食パン専門店を全国展開している「銀座に志かわ」も釧路市芦野5丁目1—5に近く店舗を構える。札幌、苫小牧、北見に出店しており釧路は4店舗目。出店場所は、「リサイクルショップ リンクワン」の店舗跡とみられる。運営するのは、釧路市で燃料販売や不動産事業を手掛けている山仁野口商会。
「銀座に志かわ」は、2斤の高級食パン1種類の単品専門店。パン業界の常識を破ったアルカリイオン水を仕込み水として使用、カナダ産の小麦粉、北海道産生クリーム、バター、はちみつなどを使う。約4時間で焼き上がる食パンは耳がないと言われるほど柔らかく、モチモチの食感とほんのりとした甘さが特徴。

 尖ったパン専門店3店舗は、「イオン釧路店」を囲むように釧路市と釧路町の境界付近1㎞の範囲内に集積する。トライアングルゾーンの出現は街の活性化にひと役買いそうだ。


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