北海道初上陸の高級生食パン専門店「LA・PAN(ラ・パン)」が12月、札幌市白石区菊水元町2条3丁目4ー18に登場する。高級食パン専門店が過熱気味の札幌市内で、「LA・PAN」も市場拡大を図る。(写真は、「LA・PAN」北海道1号店が出店予定のビル)

 LA・PAN(本社・東京都港区)が手掛ける高級生食パンは、世界から厳選された小麦粉を取り寄せ、数種類の乳製品と蜂蜜を混ぜ込んで優しい“乳の香り”を引き立てたクリーミー生食パン。卵やイーストフードを使用せず、耳まで柔らかいものの腰折れしないように焼き上げている。
 
 LA・PANは、2年前から高級生食パン専門店「LA・PAN」の直営、FC(フランチャイズ)展開を開始。現在は、東京都、神奈川県、大阪府、京都府、福岡県、宮城県に27店舗を出店しており、年内に全国30店舗を出店する計画。

 その一環として北海道に進出するもので、出店場所は北13条・北郷通沿いにある大地ビル1階。FC店舗を運営するのは、有限会社アニスト(札幌市中央区)。アニストは、直営・FCで真御膳そば「正直家」を6店舗、「葉実皮」を4店舗、真御膳そば・真ラーメン「蔵乃麺」を3店舗、真御膳そば・真ラーメン・真ハンバーグの「究」を2店舗、らーめん「むくげ」を2店舗それぞれ道内で展開している。

 札幌市内では、2017年9月の「乃が美はなれ札幌店」(中央区南2条西27丁目)を契機に高級生食パンの出店ラッシュが始まった。19年1月「乃木坂な妻たち」(中央区北6条西16丁目)、同年3月「ベーカリー・ワンカラット」(南区石山1条7丁目)、同年7月「ル・ミトロン食パン」(中央区大通西24丁目)、同年10月「嵜本」(さきもと、中央区南13条西15丁目)、同年11月「銀座に志かわ」(西区琴似2条3丁目)と19年は5ブランドが出店。

 20年に入って、7月「僕のパン屋 純情セレナーデ」(白石区東札幌3条2丁目)、「暮らせばわかるさ」(西区琴似2条5丁目)、8月には「純生食パン工房HARE/PAN(ハレパン)」(中央区南16条西19丁目)が出店した。17年以降で高級生食パンの専門ブランドは9ブランドになり、「乃が美」や「嵜本」、「純生食パン工房HARE/PAN」は多店舗展開を進めている。「LA・PAN」は市内10ブランド目となるが、競争が激しい高級生食パン市場でどう差別化を進めていくのか、注目される。


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