産官で北海道の若手経営者を育成する「北海道経営未来塾」の第5期生の修了式が20日、札幌市中央区の札幌パークホテルで行われた。会場には5期生37人のうち35人が出席、塾長の長内順一氏(未来経営研究所社長)が塾生代表2人に修了証書と記念品をそれぞれ授与した。(写真は、北海道経営未来塾第5期修了式)
5期の今年度は、コロナ禍によって東京の若手経営者との交流や国会・官邸訪問などの修学旅行が中止になるなど、制約を受けた中での活動となった。長内塾長は、「コロナで炙り出されたのは物事の本質と課題ではないか。社会や地域、企業、個人の本質と課題、こういうものが白日の下にさらけ出された1年だった。この1年に感じたことをそのままにせずチャレンジして変化して、進化させていく課題にしてもらいたい」と挨拶した上で、「次の時代は既に動き始めている。新しい時代をつくるのはここに集った男女青年経営者の情熱と行動力だ。是非新しい時代をつくっていただきたい」と激励した。
続いて来賓の秋元克広札幌市長が登壇。秋元氏は、「コロナ禍で失ったものを数えても仕方がない。この状況の中で自分たちは何ができるかを考えて先に進んでいく必要がある。コロナ禍という厳しい状況の中で繋がった縁を大切にして、今の課題を解決していくために何ができるか、改めて見つめてほしい」と祝辞を述べた。
(写真は、塾生代表として謝辞を述べる川口谷仁塾頭)
塾生37人を代表して川口谷仁塾頭(kalm角山代表取締役兼CEO)が、「コロナ禍でチャレンジすることによってチェンジできることを実体験した。自分の考えと行動を見つめ直し、行動し続けることが大切だ。北海道の元気回復のために貢献することを約束する」と謝辞を述べた。その後、恒例の塾生5分間スピーチを実施して修了式を終えた。