札幌狸小路商店街のテナント入れ替えスピードが早まっている。インバウンドが急伸した頃は、老舗のドラッグストアへの転換が多かったが、コロナ禍によるインバウンドの蒸発でドラッグストアは一気に閉店モードに。こうしたインバウンド向け店舗の一つが、今度はゲームセンターに衣替えする。この新陳代謝の早さが狸小路商店街の真骨頂と言えるかもしれない。(写真は、インバウンド向け店舗からゲームセンターに代わる店舗)
間もなくオープンするのは、ゲームセンターの「ギャラクシーゲート札幌」。狸小路5丁目(札幌市中央区南3条西5丁目)のビル1階に入り、クレーンゲーム専門店のアルティメイト(本社・札幌市北区)が運営する。
この店舗は、元々は1926年創業の松山額縁店が、71年から店舗を構えていたスペース。狸小路の老舗の一つとして営業を続けてきたが2018年に1階での営業を終了。2階に店舗を移し、1階にはインバウンド向けにキットカットなどネスレ日本の限定商品などを集めた「サッポロスーヴェニールショップ狸小路5丁目店」が同年2月15日にオープンした。この年の6月29日には、揚げたてのポテトスナックを提供するキッチンスペースを備えたカルビーのアンテナショップ「カルビープラス」も入るなどしていた。
しかし、インバウンド需要の蒸発で、今年8月20日に閉店、2年半の営業を終えた。代わって店舗を構えたのが「ギャラクシーゲート札幌」。前店舗の閉店からまだ1ヵ月も経っていないのに、既に看板がきれいに掲げられている。
こうした新陳代謝のスピードこそ狸小路商店街のDNAと言えるもの。この商店街は、時代の変化をいち早く反映する触角を持っているようだ。