札幌市内で「でぶパン」や「乃木坂な妻たち」といったユニークな名前のパン専門店の開業を支援したベーカリープロデューサーの岸本拓也氏(ジャパンベーカリーマーケティング=横浜市青葉区=代表取締役)が、今度は札幌で直営のカレーパン専門店「カレーパンだ。」を8月29日(土)にオープンさせ、「カレーパン大衆化計画」を始動する。(写真は、8月29日にオープンするカレーパン専門店「カレーパンだ。」出店場所の3・4キノシタビル1階)

 岸本氏は、関西外国語大学卒業後に外資系ホテルの「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」に入社。広報PRやブランディング、レストランカフェ、ホテルベーカリーショップのマーケティング、企画を担当した後、20代後半にベーカリー開業のため退社、有限会社わらうかどを設立して横浜・大倉山に「TOTSZEN BAKER‘S KITCHEN(トツゼンベーカーズキッチン)」を開業した。
 2011年からベーカリープロデュースや既存ベーカリー店の売り上げ改善、販売コンサルティングなどを始め、13年にジャパンベーカリーマーケティングを設立。現在手掛けている案件を含め、国内外で200件以上のベーカリーをプロデュースしている。

 実父の生まれ故郷が上砂川町ということもあって特別な思い入れがあった北海道に岸本氏が関わるようになったのは、18年6月に開業支援した「でぶパン」(札幌市北区)から。19年1月には高級食パン専門店「乃木坂な妻たち」(同市中央区)、20年7月には「僕のパン屋 純情セレナーデ」(白石区)、「暮らせばわかるさ」(西区)とプロデュースしてきた。

 今度はカレーパンに照準を置き、札幌市中央区南3条西4丁目に直営の「カレーパンだ。札幌狸小路4丁目店」を8月29日にオープンさせる。店舗デザインと店内音楽は、著名DJのFPM田中知之氏が監修、レシピはカレーパン販売でギネス記録(8時間で5947個販売)を持つ大泉裕一氏(パンパティ=東京都町田市=代表取締役)と共同開発した。

 ジャパンベーカリーマーケティングが、2020年シーズンのオフィシャルパートナーとなった「北海道コンサドーレ札幌」にちなみ、「黒カレー」(商品名Sexyカレーパン)と「赤カレー」(同めんこいカレーパン)を販売する。いずれもステーキ肉入りで、オーダー後に揚げたてを提供する。価格は共に1個340円(税別)、5個入り1650円(同)。1号店となる「札幌狸小路4丁目店」を皮切りに、3年後には道内を中心に50店舗の出店を計画しており、岸本氏が掲げる「カレーパンの大衆化計画」を加速する考え。


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