札幌で高級食パンの出店が続いている。火付け役となった「乃が美」は、8月1日に市内3店舗目となる「豊平店」を開店、新たに「純生食パン工房HARE/PAN(ハレパン)」も29日(土)に「札幌店」をオープンさせる。高級食パンはブームから日常買いの商品として定着してきたようだ。(写真は、8月1日にオープンした「乃が美豊平店」)
(写真は、8月29日にオープンする「純生食パン工房HARE/PAN(ハレパン)札幌店」)

 札幌での高級食パン専門店の出店は、2017年9月の「乃が美はなれ札幌店」(中央区南2条西27丁目)が最初。その後、19年1月に「乃木坂な妻たち」(中央区北6条西16丁目)が続き、3月に「ベーカリー・ワンカラット」(南区石山1条7丁目)、7月に「ル・ミトロン食パン」(中央区大通西24丁目)、10月に「嵜本」(さきもと、中央区南13条西15丁目)、11月に「銀座に志かわ」(西区琴似2条3丁目)と出店が続いた。

 さらに今年に入って、「乃木坂な妻たち」をプロデュースしたジャパンベーカリーマーケティング(本社・横浜市青葉区)の岸本拓也代表取締役が、7月に「僕のパン屋 純情セレナーデ」(白石区東札幌3条2丁目)、「暮らせばわかるさ」(西区琴似2条5丁目)を相次ぎ出店、高級食パンにアミューズ性を持たせたネーミングで顧客を惹きつけるマーケティングを展開している。

 そうした中で、8月1日に「乃が美」は市内3店舗目となる「豊平店」(豊平区平岸2条13丁目)を開店させた。1号店の「札幌店」は円山地区の一軒家を改造、駐車場も完備した路面店舗、2店舗目の「札幌アスティ45」(中央区北4条西5丁目)はJR札幌駅に近いビルインタイプの店舗、今回の「豊平店」は郊外型のビルインタイプの店舗とそれぞれ色分けされており、今後の出店フォーマットを勘案した出店となっている。

 さらに8月29日には、T.H.S(埼玉県越谷市)が展開する「純生食パン工房HARE/PAN(ハレパン)」が北海道に初進出、「札幌店」(中央区南16条西19丁目)に出店する。9月末に閉店した持ち帰り弁当「ほっともっと伏見店」の店舗跡に居抜き出店するもので、全国97店舗目となる。札幌市内高級食パン専門店は、これで11店舗を超えることになる。食品スーパーのインストアベーカリーでも高級食パンを取り扱うケースが増えており、ブームから日常買いの定番商品に移りつつあるようだ。


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