「くりーむパン」で知られる八天堂(本社・広島県三原市)は、新型コロナウイルスの感染拡大で航空便が減少、札幌への空輸が難しくなったため、「八天堂札幌エスタ店」を6月30日で閉店する。(写真は、閉店が決まった「八天堂札幌エスタ店」)

「札幌エスタ店」は、中央区北5条西2丁目の札幌エスタ地下1階にあり、八天堂の関係会社、八天堂リテイリング(本社・東京都台東区)が運営。2016年9月23日に関東以北の唯一の店舗として初進出した。商品は、広島県の本社工場や広島みはら臨空工場、千葉県木更津市の「八天堂きさらず」で製造したものを毎日空輸していた。

 これまでも西日本豪雨や北海道胆振東部地震の影響で空輸が困難な時期もあったが、数日後には復旧、店舗運営を継続してきた。しかし、今回は新型コロナウイルスの感染拡大で新千歳空港発着の航空便が大幅に減少、継続的な空輸が困難になったため退店することを決めた。

「八天堂」は、本店のほか関東に14店舗、関西に2店舗、中国・九州に8店舗、シンガポールと香港に各1店舗、カナダに2店舗を展開している。「札幌エスタ店」は3年9ヵ月で営業を終了、北海道から撤退することになる。


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