北海道の若手経営者を育成する「北海道経営未来塾」(塾長・長内順一元ニトリ特別顧問)の塾生たちが、新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、最前線で働いている医療や物流、流通、行政の従事者を支援するWEBサイト「未来にエール!北海道」(https://www.hokkaido-miraijuku.com/)を開設した。こうした分野で働く「エッセンシャル・ワーカー」を守り、支援する意識を高めていくとともにクラウドファンディングも開始、マスクや防護服などの物資も供給していく。(写真は、北海道経営未来塾の長内順一塾長)

 北海道経営未来塾の1期生から現5期生までの塾生有志、約100人が「最前線従事者支援プロジェクト推進本部」を4月28日に結成、5月5日から専用WEBサイト「未来にエール!北海道」を開設した。推進本部長は入澤拓也氏(エコモット代表取締役)、事務局長は河村守人氏(アリヤス設計コンサルタント社長)で、道南、道北、道東に地区担当を置いた。 

 専用サイト開設の目的は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも最前線で働いている医療・介護関係、物流関係、流通小売り関係、行政関係などの従事者をリスペクトする意識を醸成していくため。感染と背中合わせの中でも、こうしたライフラインを守るエッセンシャルワーカーがいなければ社会が成り立たないことを広く発信する。

 この動きと連動して推進本部では、クラウドファンディング会社のアクト・ナウ(札幌市中央区)を通じて募金活動も始めた。5月末まで募金を受け付けているが、10日現在で既に約490万円が集まっている。支援金額は千円から百万円まで4パターンでポイントカード「EZOCA」のポイントでも受け付けている。目標金額は定めていない。

 集まった募金は、推進本部が中心になってマスクや防護服のほか、休憩の合間に食べてもらうためのケーキやコーヒー類の提供にも使う。緊急で必要な物資もあるため、募金の終了日を待たず一部を利用することも進める。


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