余市郡余市町栄町22ー1の国道5号線沿いにある天然温泉かけ流しの「鶴亀温泉」が、4月30日(木)午後9時で営業を終了する。現在の建物を建設して14年、設備等には問題はないが、運営の人材難から区切りを付けることにしたという。(写真は、4月30日で閉館する「鶴亀温泉」)

 鶴亀温泉の湯は、赤錆色をした食塩水で別名「熱の湯」。よく温まり、湯冷めしにくいのが特徴。1階がレストランや休憩室で、2階が温泉浴室で露天風呂もある。元々は隣接の旧建物で運営していたが、不動産賃貸業のサンリバーはせがわ(札幌市中央区)が買収、14年前に現在の建物を建設して移転、旧建物を閉館した。サンリバーはせがわの長谷川和義社長は余市町出身で、旧オーナーから売却を打診されたことが取得のキッカケだった。

 利用客は、地元客と小樽・札幌からのお客が半々で経営は順調、年間数千万円の純利益を計上していた。昨年も約6000万円を投じて設備更新を行うなど、建物設備の維持更新には前向きに取り組んできた。

 今回、営業を終了することについて長谷川社長は、「支配人が健康を害し運営継続が難しくなった。代わりに統括するリーダーも見つからないため閉館することにした。お客さまにはご迷惑をおかけするが理解してもらいたい」と話している。

 営業終了が決まってから、「鶴亀温泉」の取得を希望する企業からの問い合わせが増えており、「売却先がほぼ決まった」(長谷川社長)としている。ただ、最終合意に至らなければ一時休業してサンリバーはせがわが再開する可能性も示唆した。


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