キャリアバンク(本社・札幌市中央区)は、シニア世代の就労支援を強化する。人手不足からシニア世代は働き手と期待されているが、求人情報のみではマッチングのハードルが高い。キャリアバンクは丁寧な仕事の紹介で就労への不安を解消、伴走型紹介でシニア世代の就労をサポートする。(写真は、シニア世代就労支援の対面形式での説明風景=キャリアバンク提供)
求人情報などでは企業が求めている人材の年齢制限を表記できないため、実際に応募してもシニア世代は採用されない場合が多い。このためシニア世代に働く意欲があっても仕事に就けず、企業の人手不足が解消されないなど悪循環が続いている。
キャリアバンクは、一般社団法人シニアライフサポート協会(札幌市中央区)と提携、同協会のセミナー受講者を対象に、働く意欲のある人の就労支援を始めた。対面形式で仕事の希望条件等を含めて登録してもらい、専用ホームページを設けて仕事の紹介をする事業で、就業後も困りごとなどの相談に乗り、就業終了後も新たな仕事を紹介するなど丁寧な伴走型就労支援を行う。登録者の対象は50歳代半ばから70歳代半ばで、60歳代の登録が多いという。
シニア世代の求職者は月1~3万円程度の収入を得たい人や4~8万円、10万円以上などを希望する人など様々。キャリアバンクは企業のシニア世代の求人開拓を強化して多様な働き方に応じた仕事を紹介する。
人材紹介のほかキャリアバンクと雇用契約を結んで派遣スタッフとして派遣先で勤務する人材派遣、さらに選挙の出口調査やスポーツイベント、音楽イベントの誘導などキャリアバンクの契約スタッフとして勤務する請負などがある。佐藤良雄社長は、「シニア世代が自ら仕事を見つけるには限界がある。当社が企業との間に立って安心できるマッチングを実践していきたい」と話している。