【北方ジャーナル連携記事】人材派遣・人材紹介のキャリアバンク(本社・札幌市中央区)は、昨年12月に仙台本拠の語学学校リンガフランカが運営する札幌市内の外国人向け日本語学校を取得、「札幌ランゲージセンター」として運営を始めた。道内の観光業界や物販業界では、インバウンド需要の高まりから外国人従業員を求めるニーズが高い。札幌で日本語を学ぶことによって北海道との繋がりを深めてもらい、道内企業への就職に繋げる。037(写真は、 日本語学科の授業の様子=キャリアバンク提供)

 キャリアバンクは、中国の複数の大学と提携、観光や日本語を専攻している学生を対象に道内リゾート地や札幌圏の宿泊施設などで就業を体験するインターンシップ事業を実施。繁忙期の人手不足解消と増え続けるインバウンドに対応するため道内で働く中国人を確保するのが狙い。

 外国人従業員を求める傾向は今後も続くため、4年前から日本語学校の買収を検討、昨年末に札幌市中央区南11条西1丁目、ファミール中島公園2階にある日本語学校教室と運営権をリンガフランカから1億6000万円で取得した。キャリアバンクは資本金5000万円で「札幌ランゲージセンター」を設立、講師や受講生70人を引き継いだ。

 日本語学校は、6ヵ月コースから2年コースまで7つのコースで構成され、初級から上級まで5つの段階で募集する。授業料は6ヵ月コースが30万7800円、1年間の授業料は61万5600円など。住居も用意し語学力に合わせてアルバイト先も紹介する。

 ベトナムやタイ、カンボジア、台湾から留学生を募り、卒業後に就職する場合は就職先を紹介、進学を希望する場合は北海道文教大学や北海学園大学など道内私大入学を推薦する。学生数は2年コースで300人を予定している。

 札幌ランゲージセンターの代表取締役を兼ねるキャリアバンクの佐藤良雄社長は、「語学学校から大学卒業までの最長6年間を札幌、北海道で生活することによって、卒業後も道内にとどまり就職する外国人が増えることを期待している」と話す。



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