新たな事業領域に挑戦するアントレプレナー(起業家、企業家)の努力と功績を称える国際的な表彰「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(略称EOY)」の2019年EOYジャパン北海道地区代表にセコマ(本社・札幌市中央区)の丸谷智保社長が選出された。18日、札幌市中央区のアスティ45で表彰式と受賞記念スピーチが行われた。(写真は、EOYジャパン北海道地区代表に選ばれたセコマ丸谷智保社長=右の表彰式)

 EOYは世界60ヵ国で行われている国際的な表彰でEOYジャパンは01年から始まった。その地区大会となる北海道大会は13年から開催され今年が7回目。主催は実行委員会で共催は監査法人や税理士法人、弁護士法人などで組織されるEYジャパン。過去の北海道地区代表にはクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之代表取締役や北の達人コーポレーションの木下勝寿社長、ソメスサドルの染谷昇社長などがいる。

 19年北海道地区代表に選出されたのは、「セイコーマート」など道内外と米国に31社の企業グループを擁するセコマの丸谷智保社長。推薦部会の北海道二十一世紀総合研究所・中村栄作会長は「コンビニの顧客満足度で1位を連続して獲得するなどお客さま第一主義とグローカル戦略に基づく成長戦略の卓越性が選出理由」と述べた。

 表彰式では、昨年の北海道地区代表だったカンディハウスの藤田哲也社長から丸谷氏に記念の盾が贈られた。丸谷氏は基調講演で同社のブランド価値向上に向けた取り組みを紹介、「地域との密接な関係構築や農協・生産者との連携、物流網の整備などが自然な流れでブランド価値向上に繋がっていった」と話し、「当社のサービスはBtoC(ビジネス・トゥー・コンシューマー)ではなくBwithC(ビジネス・ウィズ・コンシューマー)。継続的に長く存在していける企業を目指したい」と締め括った。
 丸谷氏は北海道地区代表として11月27~28日に「ザ・リッツ・カールトン東京」で開催されるEOYジャパンに臨み、全国8地区代表と日本代表の座を競う。


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