札幌駅前通に三井新ビル今春着工でライバル三菱地所は隣接する北海道ビルヂング建て替えに進むか?

経済総合

 札幌駅前通の中央区北2西4で三井不動産が札幌三井ビルディングの新築工事を今年4月にも着工することになったが、不動産関係者の間で、隣接する三菱系の北海道ビルヂングの動向が注目されている。同ビルを所有する三菱地所は札幌駅北口で札幌北ビルの竣工を間近に控えているが、同ビル完成後には、北海道ビルヂングの建て替えが早晩浮上してくると見られている。(写真は、北海道ビルヂング)
 
 三井不動産が建設を始める札幌三井ビルディングは、日本郵政との共同事業で敷地面積約5500㎡。商業施設とオフィスの複合ビルで延べ床面積は約7万㎡。
 
 同ビルディングは、札幌の中心街と位置づけられる札幌駅前通に面した立地。駅前通の西4丁目側は本州大手不動産の高層ビルが林立しており、北3から北2にかけては日本生命系、三井系、三菱系の不動産会社が所有する高層ビルが軒を連ねている。日生系が数年前にビル建て替えを完了したのに続いて三井系も新ビル着工を控え、残る三菱系の北海道ビルヂングがどう動くかが注目されているというわけ。
 
 北海道ビルヂングは、1962年に竣工しており今年で丁度50年になる。地下2階、地上9階で延べ床面積は約2万6000㎡。数年前には耐震工事を含めたリニューアルを行った。
三菱地所では、札幌北ビルの竣工を控えており新たな投資には慎重と見られるが、日生系に続いて三井系も新ビルに移行すれば、大手不動産として三菱系にも早晩、建て替えが具体化してくる可能性は高いと見られている。
 
 なお、1955年から64年までの昭和30年代に建設された札幌中心部の大規模ビルとしては、大通西4の北海道銀行ビル(64年竣工)などがある。

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