80年代から90年代にかけて札幌で焼きたてパンのチェーン化を最初に推進したパンの「北欧」の事業を承継している北欧STプラン(札幌市手稲区)は、7月1日に「新札幌デュオ店」(同市厚別区)を閉店した。(写真は、7月1日に閉店した北欧パン「新札幌デュオ店」)

 同社は今年1月31日に同市中央区の「さっぽろ地下街ポールタウン店」も閉店しており、残る店舗はJR札幌駅地下街アピア内の「アピア店」、JR手稲駅構内の「手稲店」の2店舗になる。ただ、同社は北区に新店舗も計画しており新たな店舗戦略も模索する。

「新札幌デュオ店」は、北欧が全盛時代の1990年代にJR新札幌駅に直結した商業施設「新さっぽろアークシティデュオ1」の地下1階にオープン。デュオプレイガイドの横にあって利便性の良さから人気の店舗だった。その後、北欧は事業継続が困難になり、北欧STプランが「新札幌デュオ店」を含む札幌市内4店舗の運営を承継してきた。

「北欧」のブランドは、パン業界の中でも知名度が高く、激戦を耐え抜いてきたが、今年に入って「さっぽろ地下街ポールタウン店」を閉店、今回、20数年にわたって展開してきた「新札幌デュオ店」も閉店を余儀なくされた。
 残る「アピア店」、「手稲店」の2店舗は営業を続け、新規出店も視野に「北欧」ブランドの維持継続を進める。


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