庶民的な中華料理専門チェーンの「餃子の王将」が12月下旬、札幌市中央区南3西3の駅前通沿いに道内1号店を出店する。「餃子の王将」は、京都発祥で学生向けに安価で美味しい天津飯や餃子を提供するチェーンとしてスタート、今では東北から九州まで全国603店舗、メニュー数も50種類を超え、手軽に味わえる庶民の中華料理チェーンとして有名。道内には、兄弟会社の「大阪王将」が今年4月に札幌進出しており、元祖の「餃子の王将」が進出することで道内に「王将」旋風が巻き起こりそうだ。(写真は、垂れ幕がかかる餃子の王将出店場所)
 
「餃子の王将」が進出するのは、南3西3の駅前通に面したビルの1階部分。写真のように、垂れ幕が掛かっており、待ちわびる王将ファンたちの食欲を早くもそそらせている。
 
「餃子の王将」の人気はやはり餃子。6個で200円台前半の価格。具の味と焦げ目のついた皮の食感が独特で、一度食べると舌の記憶に残る不思議な感覚がある。京都の学生を主要客と見込んで発祥したため、安価で何度食べても飽きのこない味が特徴。このため、餃子を1人で2人前、3人前を注文するお客も多い。
 
 中華なべひとつでメニューの大半をこなすのも王将流で、調理人が中華なべを上下にゆすった際にガスコンロの金具と接触して出てくる独特の金属音とお玉の響きが、料理を待つお客の食欲を高めていく効果もあるようだ。
 
 道内1号店の立地場所は、ススキノの入り口でJRAの場外馬券売場も近く多くの集客が期待できそう。「餃子の王将」では、10年以内に道内30店まで増やす考え。
 
 兄弟会社の「大阪王将」は今年4月に札幌市東区北9条東4丁目の商業施設が集積したゾーンに1号店を出店、そのほか札幌市手稲区に路面店、苫小牧のイオンショッピングセンターに出店している。大阪王将は来春までに道南、道東に1店、来年度は10店をオープンさせる。「大阪王将」のフランチャイザーは山岡屋とフジタコーポレーション。

 札幌の餃子食文化は地場の「みよしの」がリードしてきた。「大阪王将」に続き、「餃子の王将」が道内に本格進出することで、札幌や道内の餃子食文化が変わっていく可能性がある。
 


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