証券会員制法人の札幌証券取引所は28日、午後3時半の売買立会終了後に大納会を開催した。会員証券会社やIPO(新規株式公開)関係者など約50人が参加、1年の取引を締め括った。(写真は、松浦良一・日本証券業協会北海道地区会長の音頭による三本締め)

 冒頭、札証の小池善明理事長が挨拶、「2018年の売買代金は2037億7009万円で、20年ぶりに2年連続2000億円の大台を超えた。売買代金の大半は特定銘柄に集中しているが、単独上場から2社が東証にステップアップしたり、人気を集める銘柄も増えて売買代金は増加傾向にある。今後も全体の底上げと新規上場による銘柄数の拡大を進めたい」と話した。

 また、19年以降の課題として、個人投資家のネット取引に対応するため会員証券会社のネット取引銘柄に札証上場銘柄を加えてもらうことやネット専門証券会社の札証加入を推進することを挙げた。

 その後、日本証券業協会北海道地区協会長の松浦良一・上光証券会長が登壇、「4年連続のIPO達成、11年ぶりの新規会員証券の加入により18社体制になること、さらに2年連続2000億円の売買代金達成で福岡証取を大きく凌駕、今年は札証の存在感を全国に示すことができた」と18年を振り返り、参加者全員で恒例の三本締めを行った。

 札証の18年の売買高は、本則市場とアンビシャス市場を合計して2億7029万2500株で歴代3位、売買金額は2037億7009万円で歴代8位の成績だった。なお、歴代最高は1995年の売買高3億3601万9690株、売買金額3075億8249万1000円。



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