札幌証券取引所は30日、2014年の取引を終え会員証券会社など関係者約50人が集まって大納会を行った。札証理事の横山清アークス社長が寄贈した鐘を鳴らして1年の取引を締めくくった後に小池善明理事長が挨拶、「NISA(少額投資非課税制度)などの影響で道内でも投資家の裾野が広がっていることが実感できた1年だった」などと2014年を振り返った。IMG_2160(写真は、札証の大納会で挨拶する小池善明理事長)
 
 札証に上場している企業の中から選ぶ40種平均株価の2014年の終値は、880円7銭で前年終値より97円73銭高で3年連続の高値で取引を終えた。年間の売買高は1530万5710株で前年より12・3%の減少となり売買代金も同0・2%減の108億1337万円となった。ただし、売買代金の100億円超えは3年連続。本則市場の売買代金は、43億3490万円で14・5%増、アンビシャス市場は64億7846万円で8・2%減だった。
 
 小池理事長は、「3年続けて売買高は100億円の大台を超えリーマンショック前よりも取引は増えている。時価総額も1000億円を8年ぶり回復したが、2年間IPO(新規株式公開)がなかったのは残念だったが、2年半前にアンビシャス市場に上場した北の達人コーポレーションが早々と東証2部にステップアップしたこともあって、IPOに関する投資家や経営者も関心はかなり高まっていると肌で感じている。現在は、IPO企業の芽が雪の下で育っている段階だと思う。春になって雪解けになると若葉がいくつか顔を出してくるのではないか」と期待感を示した。
 その後、恒例の三本締めが行われ大納会を終えた。会員である証券会社の社長や支店長のほか会員外理事の柴田龍北洋銀行副頭取も出席した。
IMG_2169(写真は、札証の理事でアークス社長の横山清氏から寄贈された鐘)



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