日本社会保険労務士法人(東京都豊島区)やSATO社会保険労務士法人(札幌市東区)などSATOグループは、弁護士法人アディーレ法律事務所(本店・東京都豊島区)と提携、社会、労働保険手続きと労働問題についての相談をワンストップで行えるサービス提供を始めた。社労士法人と弁護士法人がタッグを組むのは初めて。提携は10月1日付。(写真は、SATOグループ代表の佐藤良雄氏)

 日本社労士法人などSATOグループは、大企業約500社、中小零細企業約5200社を顧客に持ち、社会、労働保険の手続きサービスを提供している。顧客先の職場を取り巻く環境は大きく変化しており、残業問題やパワーハラスメントなど労働問題が顕在化する傾向が高まっている。大企業は専属の顧問弁護士を抱えているが、多くの中小零細企業は案件ごとに弁護士と個別相談しているのが実情。

 このため、約5200社の中小零細企業と取り引きしているSATOグループは、全国70拠点、所属弁護士145人を超える弁護士法人、アディーレ法律事務所と提携、タッグを組むことによって社会、労働保険手続きサービスと法律相談サービスをワンストップで提供できるようにした。

 中小零細企業でも労働問題は多発する傾向にあり、こうした問題を予防するとともに、顕在化した場合には即時に対応することが求められる。月額顧問料は無料で相談や団体交渉同席などは別途料金が発生する。

 SATOグループは、社労士事務所として国内1位の規模で、アディーレ法律事務所は弁護士事務所として全国2位の規模(士業事務所の経営専門誌『ファイブスターマガジン』2018年春号調べ)。SATOグループの佐藤良雄代表は札幌市出身で、アディーレ法律事務所の設立者である石丸幸人氏は室蘭市出身。道産子同士で信頼関係があったことも提携が成立した理由。


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