ホーム企画センター青木雅典会長が社長兼務

経済総合

 札幌の新築注文住宅大手、ホーム企画センター(本社・札幌市北区)の社長に同社創業者・青木雅典会長(82)が4月から兼務で復帰している。北海道銀行出身の佐藤行一社長の退任に伴うもの。青木会長が社長に復帰してから3ヵ月で業績は前年同期より30%アップしているという。IMG_9207(写真は、青木雅典氏)

 創業者の青木氏は、2014年6月に社長ポストを道銀から転じた佐藤副社長に渡し会長に就いた。しかし、3期連続で赤字が続き、2016年度は赤字幅が4億円に拡大したことから青木会長は兼務で社長に復帰することになった。

 6月の株主総会後、社員全員を集めた全体会議で「私は欠陥だらけの男。10年間、現場に行っていないから勘は鈍っている。経験と人脈から入ってくる情報を会社に繋ぐだけで実際に動くのは君たちだ」と話した。その後、社員たちは自主的に動くようになり社内は明るくなったという。

 執行体制も見直し、取締役3人に加えて執行役員を4人選び7人体制で経営するようにした。青木氏は、「単独行動はするな。7人の合意性で経営の舵取りをせよ」と申し渡した。

 1968年に事業をスタートさせた同社は来年で50年の節目の年を迎える。「私は2年後には退くつもりだ」と青木氏。赤字脱却には、八十路を超えた青木氏と7人の経営陣を含めた全社員95人が気持ちをひとつにすることが必須だ。4~6月の序盤戦に早くもその芽が出ているようだ。

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