札幌商工会議所は20日、創立110周年記念フォーラムを札幌市中央区のホテルさっぽろ芸文館で開催した。『これからの100年「人を呼ぶまち・さっぽろ」であり続けるために』をテーマに2つの基調講演とパネルディスカッションが行われ、約250人が参加した。(写真は、様々なヒントが出たパネルディスカッション)
最初の基調講演は、札幌全日空ホテル総支配人も務めたIHG・ANA・ホテルズグループジャパンリージョナル総支配人兼ANAクラウンプラザホテル金沢総支配人の平八郎氏。
平氏は、『おもてなし仕掛け人が斬る!魅力ある札幌まちづくり』をテーマに40分間話した。札幌勤務時代に雪まつりで大雪像にプロジェクションマッピングを発案したことに触れ、「身近にIT技術を持った人が多かったため10日間くらいで実現できた。札幌市は、ユネスコ創造都市ネットワークに加盟しているが、日本で加盟している7都市のうちで唯一メディアアーツ分野での加盟。メディアアーツとは、デジタル技術などを用いた新しい文化的、クリエイティブ産業の発展を目指す都市のことで、今後、札幌市のキーワードになる。札幌の強みは食材や景観などのコンテンツにITを活用できること。つまりコンテンツ×ITで未来都市を創っていくのが良いのでは」と話した。
(写真は、講演する平八郎氏)