ビル賃貸業の桂和商事(本社・札幌市中央区)は、札幌市中央区北1条西3丁目に「仮称・北1条桂和ビル」の建設を6月から始める。3月初旬に建設施工のゼネコンを決め、来年6月に11階建てビルを竣工させる。投資額は5億円を超えると見られる。(写真は、更地になった北1西3の土地)
桂和商事は、札幌駅前通の北1西3にあった味の時計台観光ビルをラーメン経営の「時計台観光」から2013年5月に取得。以降、長く空きビルのままだったが今年に入って解体、2月初旬には更地になっていた。
旧味の時計台観光ビルは地下1階、地上4階建てだったが、新ビルは地上11階建てで地下フロアは設けない。敷地面積は179・48㎡でビルの延床面積は1679・87㎡。1フロアの面積は142・26㎡で1フロアごとにテナントを募集する。
3階までは飲食・商業向けで駅前通側のガラス面積を広く取ったスケルトン(内部造作などしない状態)で貸し出す。4階から上層はオフィス向けとしてガラス面積は通常のオフィスビル仕様にする。基本設計は石本建築が担当した。
同社は創業者である故武桂生氏の邸宅(中央区南8西17)を取り壊し、賃貸マンション「南円山シャトー」を建設中で3月にも完成する。その後、仮称・北1条桂和ビルのゼネコン選定などに取り掛かる予定。
桂和商事は、中心部にオフィスビルとして札幌第一ビル(北2西3)、第37桂和ビル(北2西2)、桂和大通ビル38(大通西5)、桂和大通ビル50(大通西1)、桂和大通西3ビル(大通西3)を所有している。そのうち数棟は建て替えが想定されている。