3年ぶりに札幌に大勢の観光客が戻ってきた。札幌の冬の一大イベント、さっぽろ雪まつり。過去2年間は、コロナ禍でオンライン開催となったが、今年は大雪像がズラリと並び大通公園は人いきれであふれ、ススキノの氷雪像も人々を吸い寄せた。(写真は、大通公園の4丁目会場の大雪像「白亜紀の北海道ティラノサウルス&カムイサウルス」)
大通公園を会場にして行わる札幌の観光イベントには、さっぽろ雪まつりのほか、さっぽろ夏まつり、さっぽろオータムフェストがある。いずれもコロナ禍が始まった2年間は通常開催は行われず、オンライン開催などを余儀なくされた。しかし、2022年にさっぽろ夏まつり、さっぽろオータムフェストは通常開催となり、夏と秋の大通公園はコロナ前には届かなかったものの、多くの観光客と市民が訪れた。
夏のビアガーデン、秋のオータムフェストは、札幌市民にとっても大通公園を舞台に季節を体感できる貴重な機会でもある。そうした流れを引き継いで、通常開催となったのが73回目となる「さっぽろ雪まつり」。
期間中に200万人を超える来場者を集めるこのイベントは、冬の札幌観光の底力を示す文字通りパワーブランド。寒さや雪を観光資源に転化させ、充実させてきた先人たちは、まさにフロンティアスピリッツを体現してきた。単に楽しませるだけではなく、札幌の稼ぐ力にも大きく貢献してきた。
コロナ禍を経て、3年ぶりにリアル開催となったさっぽろ雪まつり。今回のさっぽろ雪まつりは、さまざまな気づきをもたらすとともに、日常が戻ってくる本格的なゴーサインにもなる。