ホテルモントレ札幌、10月末で28年間の営業終了

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 マルイト(本社・大阪市浪速区)のグループ会社、ホテルモントレ(同・同)が運営しているホテルモントレ札幌(札幌市中央区北4条東1丁目3)が、2022年10月末で営業を終了する。開業から28年、建物や設備の老朽化が進み、快適なホテル空間を提供できないとして閉館を決めた。(写真は、ホテルモントレ札幌。右は住友不動産が手掛けたシティタワー札幌)

 ホテルモントレ札幌は、キングズ・イエローに彩られたブリティッシュスタイルのホテル。中庭の英国風室内庭園を中心に、重厚なくつろぎの空間で構成されており、古い家具や調度品が配置されている。館内が迷路のようになっているのも一つの特徴。1989年10月に開業したホテルモントレ神戸(神戸市)に続く2館目として1994年6月に開業。地下2階、地上9階建て、延べ床面積は約5151坪(1万7000㎡)、客室数は250室。

 営業終了を決めたのは、築28年が経過して建物や設備の老朽化が進んだことから。第1号だったホテルモントレ神戸は2017年末に閉館、解体して建て替えられ、2020年4月に新たなホテルモントレ神戸に生まれ変わっている。旧ホテルモントレ神戸は開業28年で営業を終えており、札幌もそれを踏襲して28年で営業を終える。

 閉館後は、建物の売却、建て替えなど総合的に検討するもよう。土地建物は、開業時にはマルイトが所有していたが、1997年にマルイトの系列企業である山王エステート(本社・大阪市浪速区)が取得。モントレはスペイン語で山の王の意味があり、山王エステートにちなんだ名称でもある。ホテルモントレは、札幌市内で19世紀末のウィーンをモチーフにしたホテルエーデルホフ札幌(中央区北2条西1丁目、客室数300室)を2000年12月に開業、営業している。

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