星野リゾート(本社・長野県北佐久郡軽井沢町)は、2021年冬に都市観光ホテル「OMO5(おもふぁいぶ)小樽」を開業する。WBFホテルリゾーツ(同・大阪市北区)が昨年開業した「ホテルWBFイルオナイ小樽」を承継してブランド転換するもの。(写真は、「OMO5小樽」にブランド転換する「ホテルWBFイルオナイ小樽」。左が旧小樽商工会議所をリノベーションした棟、右が新設した棟)
「0MO5」は、小樽市色内1丁目6-31に立地しており、小樽市指定歴史的建造物の「旧小樽商工会議所」をリノベーションした南館と機能性とデザインを追求した北館の2館で構成されている。ホテルから徒歩圏内の街を知り、新たな発見や出会いを通して街に溶け込むことをサポートするOMOブランドのサービスを展開する。
具体的には、土産を買うのに最適なアトリエやガラス工房の紹介、寿司屋の本日のネタのお知らせなど街歩きが楽しくなる「ご近所マップ」を設置するほか、「ご近所OMOレンジャー」が、小樽の知られざるスポットや文化を案内するツアーも実施する。ツアーによって、街の人たちとの交流や隠れ家のようなお店の紹介など小樽の魅力を深堀りする。また、徒歩圏内にある「鱗友朝市」でOMOレンジャーと一緒に丼ぶりを持ち歩くだけで、市場で働く人たちが勝手にその日のおすすめのネタを載せてくれる「勝手にお節介丼ツアー」も組む。
部屋のタイプは、レトロなデザインやゆとりのある空間が特徴で特別な旅行にふさわしい「スーペリアルーム」、明るい空間に快適な団らんスペースを備えた「ツインルーム」など複数タイプを用意する。北館は地上7階建て、南館は地上3階建て、バス・トイレ別の客室、OMOベース(フロント・OMOカフェ&ダイニング・ラウンジ・ライブラリー)、大浴場・サウナで構成、客室数は92室。
星野リゾートは、北海道で18年4月に「OMO7旭川」(旭川市)を開業、21年冬には「OMO3札幌すすきの」(札幌市中央区南5条西6丁目14-1)も開業する。「OMO3札幌すすきの」は、イシン・ホテルズ・グループ(本社・東京都港区)が18年1月末に開業させたホテルで、20年5月末に閉館、星野リゾートが承継してブランド転換する。