「最上級スイートルームの料金は最大で1泊100万円」――2020年1月に開業する新千歳空港国際線ターミナル直結の高級ホテル「ポルトムインターナショナル北海道」の最上級スイートの料金が明らかになった。文字通り北海道を代表する高級ホテルになりそうだ。(写真は、拡張された新千歳空港国際線ターミナルとホテルの外観イメージ。高い部分がホテル)

 ホテルは新千歳空港ターミナルビルディング(千歳市)が拡張工事を実施している国際線旅客ターミナルビル(1~3階)と一体的に建設されており、4~8階の延べ床面積約2万㎡、ホテルの投資額は160億円。拡張されたターミナルの旅客取り扱い部分は8月30日から供用が始まったが、ホテルは来年初めの開業まで工事が続く。

 運営するのは新千歳空港ターミナルビルディングの子会社、碧雲堂ホテル&リゾート(千歳市)。北海道の空の玄関口にふさわしく、全室が43㎡以上という広い客室になっており、館内には本格的な数寄屋作りの「茶室」や日本舞踊が鑑賞できる大広間が用意されているほか、伊藤若冲の「伏見人形図」や浮世絵などもロビー、客室、ゲストサロンなど随所に展示される。

 また、世界遺産・下鴨神社のすぐそばにある創業160年の老舗料亭「下鴨茶寮」が「北のはなれ」を出店して茶懐石京料理を提供。フランス料理界の重鎮、吉野建シェフの「TATERU YOSHINO」も店を構え、日本屈指のフレンチを堪能できる。客室は、スーペリア(広さ43㎡)108室、ジュニアスイート(同63㎡)52室のほか各種スイート11室の合計171部屋。開業まで残り5ヵ月を切り公式サイトを通じて宿泊の予約も始まっている。

 で、気になる最上級スイートの料金だが、参考価格として「数寄屋スイート」(同250㎡)は100万円(消費税、サービス料、入湯税込み)が提示されている。もっともシーズンやプランによって変動するため、公式サイトで確認すると3月は54~60万円台。ちなみに札幌市内のスイートは、札幌グランドホテルが162㎡で61万6100円(同)、札幌パークホテルが123㎡で34万5600円(同)、京王プラザホテル札幌が133・6㎡で29万7000円(同)となっている。「ポルトムインターナショナル北海道」は、北海道の空の玄関口にふさわしい高級ホテルとなりそうだ。


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