社会医療法人カレスサッポロが、ホテル業に参入する。12月1日に洞爺湖西湖畔の月浦地区に近い場所に「プレミアムレイクトーヤ」をオープンさせる。1泊10万円以上の高級ホテルで全室に源泉かけ流しの露天風呂を備える。(写真は、プレミアムレイクトーヤへの再生工事が進む旧そごう蒼水閣)
(洞爺湖を望める高台に建っている=写真)
カレスサッポロは、札幌市内で北光記念病院や時計台記念病院のほか介護老人保健施設などを運営している。社会医療法人は、診療報酬や介護報酬だけに頼る経営ではなく、農業や林業、水産業、運輸業、卸小売業、不動産業、民宿宿泊業など13の事業を手掛けることで収益基盤の安定化を図れるように規制緩和されている。
カレスサッポロは、洞爺湖西湖畔の洞爺湖温泉街から離れた場所に1993年にオープンした旧そごう社員向けの保養施設「蒼水閣」を昨年取得、ホテル業参入の準備を進めてきた。
この施設は、洞爺湖の中島が眼前に望める高台に建っており、敷地面積は約2万1200坪(約7万㎡)もある。建物は2階建て、延べ床面積約721坪(2383㎡)。今夏からリニューアル工事を進めている。全室に源泉かけ流しのひのきの露天風呂を設置して12月1日にオープンさせる。10月からは、カレスサッポロの職員に開放、宿泊利用に関しての意見を吸い上げてサービス面の向上に役立てる。
開業後は、1泊12万円程度を想定して国内外の富裕層をターゲットにするほか、カレスサッポロ職員の福利厚生施設、介護老人保健施設けあ・ばんけいや地域包括ケア拠点施設のプレミアムガーデンのサービス部門としても活用していく。