北海道ガス(本社・札幌市東区)は、同社の賃貸住宅事業を担う北ガスライフロント(同・同)を設立、1号物件として「EFUTE(エフュート)北3条」(札幌市中央区北3条東5丁目)を竣工させた。既に全27戸の入居が決まっており、稼働率100%で賃貸事業がスタートする。年間2~3棟の建設を予定している。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。


(写真は、北ガス賃貸住宅の1号物件「EFUTE北3条」)

 北ガスは、2021年4月に北海道銀行(本店・札幌市中央区)と同行の親密企業、常口アトム(本社・同)の3社連携で賃貸住宅事業に参入した。ブランド名は「EFUTE=Eco-friendly Future with Energy(環境に優しいエネルギーで未来を拓く)」で、1号物件は北ガス社有地約781㎡に建設した。総戸数27戸(2LDK=約60㎡、17戸、1LDK=約40㎡、10戸)、鉄筋コンクリート造、地上5階建て、延べ床面積約2000㎡。3月から入居が始まる。家賃は7万2000円から11万3000円、建設費や利回りは非公開。

 各部屋には断熱性の高い窓や遮音性の高いフローリングを採用、分譲マンション並みの高断熱性、高遮音性を実現した。省エネ型ガス給湯暖房機「エコジョーズ」に加えて、北ガスが独自開発したスマートリモコン(暖房運転を自動制御して省エネを図る機器)を賃貸住宅で初めて導入、同様の建物に比べてエネルギー使用率を20%低減、建物全体のC02排出量も35%削減できる。暖房は輻射(ふくしゃ)暖房パネルヒーターを採用、エアコンも標準装備している。

 また、太陽光発電と蓄電池、コレモ(ガスコージェネ発電)を組み合わせた全国初の非常用電源供給システムを採用、非常時でも部屋の暖房や給湯、携帯電話の充電が可能になる。さらに、感染症対策として、道内新築賃貸住宅として初めて入居者専用ICキーを採用、宅配ボックスやエレベータなどと連動、部屋まで非接触で移動可能。入居者専用アプリによって、給湯やエアコン機器の遠隔操作もできる。2LDKには、クローゼットにも利用できるテレワークスペースも完備した。
 水回りは、北ガスグループのこだわりが生かされ、対面型キッチン、3口のビルドインコンロを採用、1坪サイズのユニットバスには追い焚き機能、浴室暖房乾燥機能も備えた。

 高い省エネ率を実現したが、省エネ住宅の認証として「ZEH(ゼッチ)」を取得しなかったことについて、「今回の物件では、断熱性能はZEH基準をクリアできたが、災害時の防災機能強化を重視したため(認証取得を)見送った。今後の物件では、ZEHの検討を進めたい」(北ガスライフロント総務企画課長・堀北貴宏氏)としている。今後について、「入居者のニーズをヒアリングして、当面は当社の都市ガス供給エリアである札幌、函館、小樽、千歳、北見を中心に『EFUTE』の建設を進めたい。2040年度までに100棟、3000戸の供給を目指す」(北ガス取締役常務執行役員兼北ガスライフロント社長・井澤文俊氏)と話している。


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