ダイイチ(本社・帯広市)は、11日からイトーヨーカ堂との商品共同仕入れを始めた。ヨーカ堂との資本・業務提携に伴い昨年11月からセブン&アイホールデスィングス(HD)のPB導入を始めているが、共同仕入れは提携の実行第2弾。共同仕入れによってダイイチの商品調達コストは下がり、粗利益率が向上する。(写真は、ダイイチ本社)
ダイイチが共同仕入れを始めたのは、ドライ商品やグローサリー商品などが中心。これまで、三菱食品と国分、加藤産業などと取引があったが、11日からはセブン&アイグループのメイン卸である三井食品を中心に国分、スハラ食品の3食品卸に切り替えた。ヨーカ堂との共同仕入れによって、商品の調達原価は下がる粗利益率が向上する。
ダイイチの2013年9月期は売上高323億6900円で経常利益は8億7900万円。売上高経常利益率は2・7%と道内食品スーパーの中では比較的高い。さらに利益率がアップすることが見込まれ、キャッシュフローは増加し自己資金による先行投資にも自由度が高まりそう。
同社は、今後セブン&アイグループの電子マネー導入も検討しており、同グループ入りのメリットを最大限追求していく。