札幌交通圏に「エゾタク」参入、「札幌交通」から30台の営業権譲受、「江別ハイヤー」35台も譲受へ

交通・運輸

 タクシー事業や配車アプリ運営を行っているモビリティスタートアップのnewmo(本社・東京都港区)は、現地事業会社、エゾタク(newmo北海道から社名変更)を通じて札幌交通圏(札幌市、江別市、石狩市、北広島市)でタクシー事業を本格的にスタートさせた。2026年10月8日、その出発式が行われた。(写真は、「エゾタク」出発式=中央がエゾタク・野地春菜代表取締役)
(写真は、出発式に臨むエゾタク乗務員)

 エゾタクは、2026年8月25日から、北海道交運事業協同組合(北広島市)に加入している札幌交通(本社・同)から小樽営業所(車両19台)の営業権と札幌交通圏で運行している車両30台の営業権を譲り受けた。小樽営業所では、翌日からエゾタクとして事業を開始しているが、今回、札幌交通圏での事業を本格的に開始するにあたって、出発式を行った。

 この日、開業したのはエゾタク新川通営業所(札幌市北区新川3条3丁目)。フラワーテニスクラブのテニスコートがあった場所で、駐車台数を確保しつつ、市内へのアクセスが良い場所としてここを選んだ。隣接して「ツルハドラッグ新川3条店」、後ろには新川中央小学校がある。

 新川通営業所は、札幌交通から譲渡を受けた車両(コンフォート、一部をシエンタに更新)30台、乗務員19人(平均年齢40歳)でスタート。エゾタクは、既に一般社団法人北海道ハイヤー協会に加盟しており、北海道運輸局が指定している公定幅運賃を採用するなどしている。事務所前には、北洋銀行(本店・札幌市中央区)や中和石油(本社・同)、北海道交運事業協組などから贈られた花輪が設置されていた。

 出発式で、エゾタク代表取締役(newmo取締役でnewmo創業メンバー、旭川市出身)は、「北海道では、移動の担い手が徐々に減っている。バスの減便もあって、移動手段を確保したいというニーズはより高まっている。北海道の地で移動をどのように次の世代に託していくのか。それが、エゾタクが挑むチャレンジ。北海道の移動を次の世代へ、エゾタクのチャレンジはここから始まる」と挨拶した。

 出発式に合わせて、同じ札幌交通圏でタクシー事業を展開する創業71年の江別ハイヤー(本社・江別市)の営業権を含む全株式譲渡契約を締結したことも明らかにした。江別ハイヤーは、35台の営業車を有しており、譲渡を受けてから「エゾタク」に変更して運用する。譲渡にかかる金額は非公表。

 newmoは、大阪、沖縄、神奈川、東京でタクシー事業を展開しており、2026年8月時点で乗務員約2300人、車両台数約1700台を擁している。デジタルとAIの活用で営業所内のペーパーレス化を徹底、デジタルを活用した点呼、曜日時間帯別の需要を可視化するマップを使ったドライバー教育などで、実車率を上げる取り組みも行っている。
 エゾタクでは、道内で導入事例が少ない配車アプリ「GO」「Uber」「DiDi」の3アプリの併用する予定。乗務員は、年内に70人、2027年春には150人に増やすことにしている。なお、給与体系はタクシーで一般的な歩合制を採用している。

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