人気スイーツ2社が札幌都心部に独立店舗、「六花亭」は北4西6に11階建て、「北菓楼」は北1西5の道立文書館を再生

経済総合

P1080166P1080168 北海道を代表するスイーツ2社が相次いで札幌中心部に独立店舗を出店する。六花亭製菓(本社・帯広市)が、JR札幌駅に近い北4西6の所有地に11階建ての店舗兼事務所ビルを建設、「北菓楼」や「ホリ」のブランドで知られる堀製菓(同・砂川市)は北1西5の道立文書館別館を取得、店舗やサロン、ギャラリーとして再生させて3年後までに開放する。(写真左は六花亭製菓が新ビルを建設する用地、写真右は堀製菓が取得する道立文書館別館)
 
 六花亭製菓は昨年6月に北4西6の土地(約956㎡)をレンタカー会社から取得。建築計画によると、建築面積548㎡で地下1階、地上11階の店舗兼事務所ビルを建設、延床面積は約5099㎡。高さは約53m。着工は来年4月の予定。
 
 同社は、札幌市内の百貨店や総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)へのテナント出店が23ヵ所、ロードサイドなど独立店舗は福住(豊平区)、円山(中央区)、真駒内(南区)など7ヵ所あるが、中心部にはこれまで独立店舗がなかった。今回の新ビルは、六花亭製菓としては札幌初の高層ビル建設となるため、店舗や事務所機能の集約のほか同社の社会貢献活動の拠点としても利用されそうだ。
 
 一方、堀製菓は道立文書館別館を道から約5億5000万円で取得。文書館別館は1926年に建設され、鉄筋コンクリート造4階建て、延べ面積は約1200㎡。道庁立図書館として建設されたが現在は道の資料保管庫として利用されていた。道は大正時代のデザインや外壁を残すことを前提に買い手を募り、同社への売却を決めた。
 
 報道によると、来年1月下旬に売買契約を締結、3月下旬に引き渡しを終え、堀製菓は1階に店舗、2階から上はコンサートや文化ギャラリーなどの利用を予定している。
 
 北菓楼は札幌市内で百貨店4ヵ所に店舗を構え、ホリは物販店や土産物店に商品を卸し札幌市内には店舗を持っていない。
北海道を代表するスイーツ、菓子製造の2社が札幌中心部で独立店舗を構えることにより、新たな賑わいを発信するスポットになりそうだ。

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