札幌市内で約30棟のマンションやオフィスビル賃貸業務を展開するキタコー(札幌市)が、ススキノに新飲食店ビル「S4ビル」を明日13日にオープンさせる。老舗の東寿しが営業していた旧東寿しビルをキタコーが取得し、総工費6億5000万円をかけて今年4月から新ビル建設に取り組んでいた。全国的に有名な焼肉の叙々苑や場所を変えて営業していた東寿しが再びススキノに戻ってくる。(写真は13日にオープンするキタコー『S4ビル』)
「S4ビル」は、地下1階、地上10階建て。敷地面積は約220㎡、延床面積は約1800㎡。1階外壁は御影石張りで、2階から上層階は全面カーテンウォールが採用された。
完成したビルは、9~10階に焼肉の叙々苑、7~8階に創業100年を超える東寿し、6階はイタリアン料理のボンシャス、5階はスポーツバー&レストラン(鹿肉ステーキなど)のレジェンド・ホィッスル、3~4階は中高年向きのカラオケ&食事のグランプリ、2階も食事付きバー(中高年向き)のグランプリが入る。各フロアの面積は約165㎡。
建設施工は新太平洋建設(札幌市、飛田周二代表取締役)。土木、建設の地場ゼネコンで橋、道路、トンネルなどのインフラから工場、マンション、ビルなどを建設、2012年度の受注高は53億6000万円で土木が約18億円、建築が約34億円を占める。同社は、キタコーが豊平橋の東河畔で事業化する老健施設の建設も受注している。
キタコーは、賃貸マンションやテナントオフィスビルの不動産業を展開、数年前からシティホテルやゴルフ場を買収、リゾート事業にも乗り出しており、今回は同社にとって初の飲食店ビル運営でリゾート分野の事業を拡大する狙いもある。また、同社は介護付有料老人ホームも全国で施設運営しているランドネクサス(横浜市)に運営委託して札幌市南区真駒内に一棟所有、二棟目を豊平橋東河畔に建設する。
KITAKO S4BLD 所在地 札幌市中央区南4条西3丁目6番2