標津郡標津町を拠点に、地域資源を生かした商品やサービスの開発を行っているしゃけを(本社・標津郡標茶町)は、立命館ソーシャルインパクトファンド(同・京都市中京区)を引受先として、第三者割当増資を実施した。この出資によって、しゃけをは、社会的価値と経済的成長の両立を目指す、“ローカル・セブラ企業”を目指し、組織づくりと立ち上げメンバーの採用を進める。増資額は非公表。
(写真は、「EO Hokkaidoインキュベーションピッチコンテスト」でピッチを行うしゃけを・椙田圭輔氏=2023年5月10日、EZOHUBで)
しゃけをは、標津町の鮭節と北海道産かじか、北海道産昆布、国産椎茸をブレンドした「THE北海道だし」や北海道産のカジカを100%使用した純粋なカジカ魚粉『しゃけをのかじかだし粉末』などを製造販売している。今回、調達した資金を人材確保に充当することにしており、①製造体制の強化②販路拡大と地域ブランド発信③新商品開発とブランドづくりの推進――の3分野で人材を確保する。
しゃけをが目指しているのは、地域課題の解決と経済的成長を両立させる“ローカル・ゼブラ企業”。地域住民や事業者、行政とともに町全体を巻き込んだ6次産業化や観光事業の推進に力を入れており、高校とも連携、若い世代が地元で働きながら挑戦できる環境づくりにも取り組んでいる。しゃけをの椙田圭輔代表取締役は、「今回の出資は、私たちが掲げる“地域の資源で地域の未来をつくる”という想いを、さらに広げていくための第一歩。地元愛に溢れる方や地方創生に関心がある方を待っています」と話している。



































